盧遮那仏の左右には脇侍として木造の虚空蔵菩薩と如意輪観音が安置され
北西と北東の角には四天王のうちの広目天像と多聞天像が安置されています。
四天王のうち残りの2体(持国天・増長天)は未完成に終わったため
両像の頭部のみが安置されていました。
*虚空蔵菩薩
盧遮那仏に向かって左側に虚空蔵菩薩(国指定重要文化財)が安置されています。
虚空蔵菩薩とは、「広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩」という意味です。
智恵や知識や記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰されています。
大仏殿の虚空蔵菩薩(高さ7.1m)は、京都の仏師山本順慶一門と
大阪の仏師椿井賢慶一門らにより、30数年をかけて制作された一連の仏像の一つで
1752年(宝暦2年)に完成しました。
*如意輪観音
盧遮那仏に向かって右側に如意輪観音(国指定重要文化財)が安置されています。
虚空蔵菩薩とは、如意宝珠の三昧(定)に住して意のままに説法し六道の衆生の苦を抜き
世間・出世間の利益を与えることを本意とする菩薩です。
大仏殿の如意輪観音(高さ7.22m)も、京都の仏師山本順慶一門と
大阪の仏師椿井賢慶一門らにより、30数年をかけて制作された一連の仏像の一つで
1738年(元文3年頃)に完成しました。
どちらも江戸時代の代表的な仏教彫刻とされるものです。
*広目天
広目天(こうもくてん)は、大仏殿の北西角に安置されています。
元来はインド神話に登場する雷神インドラ(帝釈天)の部下で、後に仏教に主護神として
取り入れ四天王の一尊に数えられています。大仏殿の広目天は「左手に巻物を持ち
右手に持った筆で何かを書き留める」という天平時代の広目天の形式となっています。
*多聞天
多聞天(たもんてん=びしゃもんてん)は、大仏殿の北東角に安置されています。
元来はインド神話の財宝神クベーラで、後に仏教に主護神として取り入れ四天王の一尊に
数えられています。左手に宝棒(仏敵を打ち据える護法の棍棒)、右手に宝塔(仏塔)を
持つ姿となっています。
中門の奥に大仏殿(金堂)があります。もちろん国宝建造物です。
最後の写真に写っている金銅八角灯籠(国宝)も素晴らしい浮き彫りで素敵でした。
この金銅八角灯籠は大仏開眼とほぼ同時期に制作されたそうです。
総高は約4.6m、現在我が国に残る銅灯籠で最大最古のものですが、東大寺創建当時は
さらに高かったそうで、天平時代の面影を今に伝える貴重な文化財です。
創建から2度にわたって消失、鎌倉と江戸時代に再建された。江戸期には柱とする材が
調達できず、芯となる槻(つき)を檜板で囲い、鉄釘と銅輪で締めて柱とした。
そのため、創建時に11間(けん、86m)あったが7間(57m)となった。
現在でも世界最大級の木造建築であるが、往時の壮大さがうかがえる。毎年、大晦日から
元旦に正面唐破風(からはふ)下の観相窓が開かれ、大仏尊像のお顔を外から拝しながら
新年を迎えることができる。
*東大寺公式ホームページより
国宝建造物です。
昔の宮大工の仕事は本当に素晴らしいですね。
天平創建時の門は平安時代に大風で倒壊した。現在の門は鎌倉時代、東大寺を復興した
重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したもので、今はない鎌倉再建の大仏殿の
威容を偲ばせる貴重な遺構である。正治元年(1199)に上棟し、建仁3年(1203)には
門内に安置する仁王像とともに竣工した。入母屋造、五間三戸二重問で、ただ下層は
天井がなく腰屋根構造となっている。また屋根裏まで達する大円柱18本は、21mにも及び
門の高さは基壇上25.46mもある。大仏殿にふさわしいわが国最大の山門である。
仁王像二体は、昭和36年から5年にわたって全面解体修理が行われ、天平創建期から
向かい合って立っていたことや、山口県で伐採された木材が約1年程で搬送され
古文書の記述通り、ほぼ70日間で二体同時進行で造像されたことも証明された。
*東大寺公式ホームページより
奈良での宿泊先は奈良公園に出やすく安いビジネスホテルで検索して決めました。
近鉄奈良線の新大宮駅すぐのホテル「葉風泰夢」朝食・夕食なしの素泊まりです。
さてこの「葉風泰夢」は何と読むでしょう。
答え「葉風泰夢」(ハーフタイム)でした。^^
日が暮れた東大寺の二月堂で行われるお水取りを見に行きました。
午後七時の大鐘を合図に長さ6mを超えるお松明に点火され、舞台の欄干に掲げられた
燃え盛るお松明から火の粉が振り落とされるたびに感嘆の声が沸き起こりました。
「お水取り」は東大寺の実忠和尚が天平勝宝四年(752)に創始したと伝えられています。
それ以来「不退の行法」として、戦乱や火災などの幾度かの危機を乗り越えながら
様々な人々によって支えられ、1262回の長い歴史を刻んできました。
正式には修二会(しゅにえ)といい、春を言祝ぐ仏教の法要です。
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