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ストック・ロット
制作過程の連載途中ですが、今日は仕入れに行ったのでその話題を。

金具や道具等の仕入れにも回りましたがメインの革。
フランスのデュ・プイ社という世界でもトップクラスのタンナーの
ストック・ロットが届いたので掘り出し物を探しに行ってきました。
ストック・ロットとは、デュ・プイ社がサンプルや展示会用につくった
定番でない革を一まとめにしてコンテナでやってきた革達の事です。
数をつくるメーカーさんなどは定番で流れている革でないと
扱い難いかもしれませんが、私のように個人で、しかもオーダーを
生業にしている者にとっては宝の山です。
ストック・ロットなのでクオリティーはピンキリだし
通常のA級のものより少し保管状態がよろしくなかったようなものもあり
その中から少しでも良い革を探し出すのがこれまた楽しいもので。^^

今回はロダニールというマットでソフトな縫い返しの製品に向いた革と
アニローというアニリン仕上げで独特な透明感のある表情のコシがあって上品な革、
チェルケスに変わる前の昔懐かしいしっとりしたランボー・アルペンなどなど。。。
また使う予定のない革を購入してしまいました...。^^;
ですがこれはどんどん良い革が入手困難になっている昨今
今しか購入する事ができないとなれば仕方のない事で
生活費を削ってでも(笑)出来る限り購入しておきたくなるものです。
デュ・プイの革は年内にまた値上げするそうですし...。

本当はもう少し資金力があれば欲しい革は沢山あったんですけどね。
北欧産の子供のトナカイの革で、しっとりと吸い付くような肌触りの
形にできれば最高だろうなぁ〜とヨダレが出そうな革もあったのですが
さすがにこれは金銭的な問題は勿論の事、柔らかすぎる革なので
衣料や手袋なんかを仕立てたら素晴らしいものが出来そうなのですが
私にはその革の一番の魅力をきちんと表現する自信がなく、きっと持て余してしまうだろうなぁと
涙を飲んで棚に戻す...そんな革もありました。

最近は革や金具など、今しか買えない!という物が多く
なんとか仕入れておきたいのですが、なかなかそれも難しいもので
いずれ使うと分かっていても先行投資できないのが辛いところです。


ストック・ロット
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0002213.jpg 手縫い鞄のオーダーメイド工房 『Designer Leathers GO』の鞄職人GOです。 制作風景や愛猫のことなど日常感じた日々の出来事を記しています。

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