念引き
2007.06.06 Wednesday | category:質問
kuniko さんこんばんは。
念引きについての書き込みを頂いていたので少し説明させて頂きますね。
今回製作過程をご紹介させて頂いたお財布のコバ(革の切り口)は
へり返しやトリミングでコバを磨いていないので飾りの念という
意味合いが強いのですが、基本的に私の考える念引きは飾りの為ではなく
作業工程上必要不可欠な工程の一部であります。
通常私の行うコバの仕上げ方法は、染料とふのりで磨いた後、熱したコテで
コバから蜜蝋を溶かし込み、その蜜蝋をもっと革の奥まで染み込ませる為に
熱した念でコバの少し内側にラインを引きます。
コバ側とライン側から熱を加える事によって、より奥まで蜜蝋が浸透してくれるのです。
ですので、コバを蜜蝋で磨く仕上げをする際には必然的に念を引く事になります。
蜜蝋を染み込ませる以外にも、熱で革の繊維を引き締める作用もありますので
念引きの技術も取り入れられるようになると作品の仕上がりがまた一味違ってくるのではないでしょうか。
見た目にも引き締まって見えるので全体的な雰囲気も変わってくると思います。
また新しい技術も織り込みながら、これからも楽しく制作活動を続けてくださいね。
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